確かにはじめは回数がかかります。しかし、その場限りの治療を続けていくと、やり直しが難しくなり、大きな治療が必要になります。治療が大きくなると、時間と費用も大きくなります。治療回数も増えてしまうのです。

難しい状態になる前に、しっかりと治療し、良い状態を維持していくことで、長期的に見ると、時間も費用も少なく済みます。忙しい方ほど、しっかりと治療を受けることをお勧めします。
治療が完了し、メインテナンスに入れば、3ヶ月～1年に1回の通院とホームケアで、トラブルを最小限に抑えることができます。

ただし、「今」忙しい、例えば来月から海外赴任になる、妊娠中である、受験の直前であるなどの場合。そういった時は、現状でできる限り、必要な処置を行い、落ち着いてから続きをしっかりと行うことをお勧めします。対応いたしますので、初診カウンセリングの際にご相談ください。

この方法であっても、特別な費用がかかることはありません。初診から再評価までは基本的に保険診療で行うことができます。その後の治療は内容により、保険診療と自由診療を選択していただけます。

お気持ちはよくわかります。
まず、痛みがある、痛みが出てくる可能性が高い、審美的な問題があるなど、緊急性のあるものについては、先に応急処置を行いますのでご安心ください。
応急処置後の治療や、緊急性が低いと判断されるものについては、気になるとは思いますが、歯周基本治療を含めた初期治療後に行うことをおすすめしています。
初期治療をすることで、お口の中の環境を整え、菌を減らし、次に行われる虫歯治療を精密に行うことが可能になります。
初期治療をスキップして虫歯治療を行なう場合、治療時に、詰め物や被せ物の隙間に菌や汚れ、出血が入り込むリスクが高く、その時はわからなくても、治療のやり直しの原因になります。結果的に、逆に治療回数、期間を増やすことになってしまいます。
この流れで治療を行なうと、一見回数が増えるように見えますが、「治療回数を減らし、少ない労力で良い結果を出すため」のものです。
ご理解とご協力をお願いいたします。